2009-05-15

CMの6割、視聴者の心に届かず

CMの6割、視聴者の心に届かず…好評価トップ「白戸家」

2008年4月から09年3月までの1年間に流されたテレビCM1万7765作品のうち、約6割が視聴者の印象にほとんど残っていないことが、民間調査会社「CM総合研究所」(東京・港区)の調査でわかった。(yahoo!ニュース)



そもそも印象に残ったかどうかも企業の業績には直接関係ないわけで、
やはり具体的な購買行動に結び付けるか、
もしくはそこに至る過程(来店、資料請求)を測定できる仕組みがないと
手法をブラッシュアップさせることができない、という構造なわけですね。

私が広告・販促・マーケティング業界に参入した1998年段階では、
成果を測定できる手法がニッチで多くの広告は「ぼんやりとイメージUPや認知度UPにつなげる」という役割でよしとしていたフシがあります。

いずれにせよこのあたりの感覚は、
自身が何かしらクライアントサイドと呼ばれる製造業、小売業などを経験してみるとよくわかります。
私自身も代理店サイド(支援会社サイド)のみの経験しかないときには頭で理解していても、本当の意味でのハラオチはしていなかったように思います。

電通・博報堂・ADKという日本のトップクラスの広告代理店は、
学生からの人気も高く、新卒で入社しそのまま広告業界でのみ過ごす人が多いように見受けられます。
そこがそのあたりの感覚が持てない理由のように考えられます。

よって企業組織のつくりとしてそのあたり人材のバランスもよくよく考えた構成にしないと、
「純度が高い、しかしピントが外れた組織」になってしまいます。

そのあたりを意識した組織作りをやっていきたいと思いました。

2 件のコメント:

MAMORU★ROCK さんのコメント...

結城さんどうもです。

まったくの素人発想ですが、心に届かない
ものになぜお金をかけるのでしょうか?

広告打ったのに効果ないやんけ?って。
話になったら代理店の人はどう答える
のでしょうか?

その「効果」が何か最初に説明して
納得した上でのご発注が基本ですかね。

広告打っても効果(売上)ないといって
も他の要素もありますもんね。
時間もかかるだろうし。

よろしく。

Unknown さんのコメント...

いくつか理由があると思いますが、

1)対流通
直販を主としていない一般的な製造業はいかに流通に押しこむかというのが課題となります。新商品+広告やりますでとりあえず押しじゃう

2)効果があると期待して
純粋に効果があると期待してとか、以前に当たったものがあるとか同業がCMで当てている

なによりもその期待する「効果」の定義とその測定方法を確立しておくことが必要なのでしょうね。

いずれにせよなにをやっても一発で当てるのは難しいので、効果もしくはその過程を測定可能なものに設定して、トヨタばりに“カイゼン”を繰り返すというのが基本でしょうね。